〈 敬称略・順不同 〉

映画を観終えて劇場を出る時、みんなが彼らの話をしていた。
『あの時山崎がこうしたから…』『階堂のあの言葉がきっと…』
そう、観ると話したくなるし、語りたくなるのだ。
映画館でそれができる今は、なお最高だと思います。すばらしかった。

池井戸さんの作品は毎回楽しみにしています。
今回の映画『アキラとあきら』も様々な人間模様が描かれ、
企業再生などの難しい内容も分かりやすく表現されて素晴らしいエンターテイメント作品だと感じました。

アキラとあきら
人を救うバンカーになりたいと誠実に生きる瑛(アキラ)が
御曹司の宿命に葛藤する彬(あきら)を助けていく。
ライバル同士の人生が交差し生まれる友情。
今の時代にこそ必要な誠実さと愛情が見事に表現されていて感動する。
見終ったあと、爽やかな風が私の中に流れた。

感動しました。私も名前がアキラなので、私自身はいったいどちらのアキラのタイプなのか、自問自答してみました。
結局、結論は出ず。「ロマンとソロバン」。これは、永遠のテーマですね。

「アキラとあきら」の目を通して、登場する経営者たちの孤独・苦悩・使命感、家庭環境・巡りあわせ・生き方の選択などに思いを馳せ、
一経営者として視座を高める良い作品に出合いました。

世の中に起こる様々な出来事を、如何に自分事として考えられるか。
人を信頼することと、自らが行動を起こし続けることで、
過去に起きたどんな出来事もポジティブに捉えることができる。
コロナ禍と言われる期間も、自らを成長させてくれる機会であったと
改めて2人からメッセージを送ってもらった。

「アキラとあきら」
娯楽映画として楽しみたいのに、「あきら」という名前と「経営者」という立場から、否応なく自分の現実に重ね合わせて考えさせられてしまいました。
『一流の経営者に二流のビジネスプラン』と『二流の経営者に一流のビジネスプラン』、自分はどちらなのか?それとも『二流の経営者に二流のビジネスプラン』なのでは?